リタイアメント対策と資金運用計画
アニュイティ(Annuity)とは?
リタイアメント対策に最適な金融と保険
生命保険会社が提供している一種の保険ですが、金融商品としての利点も兼ね備えています。アニュイティに資金を預けると預けた元本が保障されながら、失う事の無い毎年の運用益(~7%も可)が期待でき、一生涯保証された収入を受け取ることもできます。株式市場の上下に一喜一憂することもなく、途中で死亡した場合でも、死亡保障も付いているので資金を失うリスクもありません。所得税の額を減らせるIRAに出来ると言うメリットもあります。
資金の移動について
税金の控除、またはリタイアメントのために、給料から月々または年ごとに資金を移動できます。
以下からの資金移動も可能です。
- 元本保証のない401(k)、ミューチュアルファンド
- IRA アカウント
- 銀行預金、CD、積立生命保険の積立金
アニュイティの種類
アニュイティーは、Qualified AnnuityとNon-Qualified Annuityに分かれていて、Qualified Annuityは、401(k)、IRA等のPre-tax(税金を払う前)の資金を使ったアニュイテーです。 Non-Qualified Annuityとは、CD等の銀行預金、現金、生命保険の積立金等After-tax(税金を払った後)の資金を使ったアニュイテーです。 アニュイティには色々な種類がありますが、ここでは実績の良いFixed Index Annuity(FIA – 指数同調型金利年金)についてご説明します。
Fixed Index Annuity (FIA) とは
FIAは、株式市況が良いと運用利率が延び資金が増えますが、株式そのものではなく指数に投資するので、株式市場がマイナスになっても元本を割ることはありません。 又、一度増えた資金を失うこともありません。例えば投資資金$100,000が5%の運用益で$10,5000に増えた場合、それ以降の自己資金が$105,000以下になることはありません。
アニュイティの目的
FIA の目的
アニュイティの目的は、大きく分けて2つあります。
- 一つ目は保証された収入を一生涯受け取るため。
- 二つ目は元本と運用益を失うリスクを無しで、運用して資金を増やすため。
(1) リタイアメント収入目的の為の Lifetime Income Annuity:
リタイアメントの為のAnnuityは、一生涯保証された額の収入を得ることが目的です。 FIA契約時に将来受け取れる「年金額」が確定し、保証される利点があります。 比較的リタイアメントが近く、一生涯保証され固定収入(年金)を得たい方に向いています。
(2) 運用して資金を増やす目的の為の Accumulation Value Annuity:
運用目的の為のAnnuityは、文字通り資金を増やす目的のためにあります。 リターン率は、実績として4.0%~7.0%以上を確保していて、0.00%(元本)を下回ることはありません。 年間、残高の10%までをペナルティーなしで下ろすことが出来ます。例えば毎年運用益分だけを引き出すと、元本を減らすことなく運用することも出来ます。(契約1年後から可)
アニュイティの掛け金支払方法と、アニュイティーへの資金の移動
アニュイティーの掛け金(Premium)の支払方法:
- 401k、Mutual Funds, Qualified IRA等から、資金を移行(Rollover)出来ます。
- IRA以外でもCD、Money Market等の銀行預金、生命保険のキャッシュバリュー等の資金を一括で移行(1035 Exchange)出来ます。
- 年$6,000、又は月$500 (50歳以上は$7,000) の掛け金を払い込み、IRAとして積み立てて行きその分所得税控除をすることが出来ます。(翌年の納税時まで支払い可能)
401(k)/403(b)等、他のリタイアメントプランからアニュイティーへの資金の移動
アニュイティー契約時「資金移動許可」にサイン戴くと、現在お持ちの401(k)か403(b)プランとか、IRA、他のアニュイティ、CD,積立保険のキャッシュバリューの資金をアニュイティに税金、手数料なしで簡単に移せます。 401(k)の場合お勤めの会社さえ許可すれば、退職前でも資金の移動が可能です。 これにより、特に退職間近の方が、近々来るかもしれない株式市場の暴落から元金・運用益を守ったり、安心・安全に資金を増やしたり、確定した生涯年金額を得たりすることが出来ます。
IRAの特徴と利点
IRA (Individual Retirement Account) – 個人退職積立金口座 IRAとは文字通り個人でリタイアメントの対策をするためのプランです。
給与所得者は年間$6,000(50歳以上は$7,000)を給与所得から控除できます。
IRAの種類とのその内容
IRAには大きく分けてTraditional IRAとRoth IRAがあります。
- Traditional IRAは所得税を払う前の資金を使い、引き出す時に税金を払います。
- Roth IRAは所得税支払い後の資金を使い、引き出す時に税金は掛かりません。
- 中小企業向けで年最大$13,500~$16,500をコントリビュート出来るSimple IRA。
- 個人事業主向けで年最大$58,000までコントリビュート出来るSEP IRA。
IRAの運用方法の種類、及び利点と不利な点
IRAはMutual Fund、CD、Annuity等を使って運用されます。 Mutual Fundは株式相場によって元本を割り込む可能性があります。 CDは得られる利子が低い不利な点があります。 Annuityは両方の良いところを利点を併せ持ち、年4%~7%のリターンが見込め、元本は保障されます。
大企業もアニュイティにシフトしています
大企業によるAnnuityの利用FACTS
最近大企業が以下の様な多額のPension Funds(企業年金基金)をアニュイティに変換しています。
- MillerCoors (ビール醸造会社) – $900 Millions on 12/2017
- FedEx (配送業) – $6 Billions on 5/2018 for 41,000 retirees
- Kimberly Clark (製紙業) – $2.5 Billions 2/2015 for 21,000 retirees
- Lockheed Martin (軍用機) – $1.8 Billions 1/2019
- General Motors (自動車) – $26 Billions 7/2012
401(k)・ ミューチュアル・ファンドとアニュイティの比較
ここで401(k)/Mutual Fundと、CDと、Annuityの比較をしてみましょう
401k, Mutual Fund | Bank CD | Annuity | |
---|---|---|---|
元本保証、運用益保証 | NO | YES | YES |
0%フロアープロテクション | NO | YES | YES |
ゲイン・ロックイン | NO | YES | YES |
手数料が無い、Zero ($0.00) Fee | NO | YES | YES |
ボーナス・マッチオプション | NO | NO | YES |
マーケットともに増える利子 | NO | NO | YES |
生涯保証された収入 | NO | NO | YES |
割り増し死亡保障金 | NO | NO | YES |
ペナルティーなしの資金引き出し | YES and NO | NO | YES |
【比較表項目の説明】
- 元本、運用益保証 – 投資された資金の元本と運用益が最低でも守れているかどうか
- 0%フロアプロテクション – 株式相場がネガティブになってもマイナスにはならなく0%以下にはならない
- ゲイン・ロックイン – 1年ごとに利益が確定し次の年にそれ以下になることはない
- 手数料・Zero Fee – 株式相場に関係なく諸々の証券会社、保険会社等がチャージする手数料
- ボーナス・マッチオプション – 401(k)、他のIRAから移行した時に得られるボーナス金利
- マーケットと連動した利子 – マーケットがBull(上げ)相場の時に連動して得られる金利
- 生涯保証された収入 – 本人が生存している限り元本金額が枯渇しても一生涯保証される収入
- 割り増し死亡保障金 – もし契約者が死亡した場合割り増しされた保障金を受け取れるか
- ペナルティー無しの引き出し – 契約途中で資金の一部をペナルティー無しで引き出せるか
BrokerとAgentの違い
Agentは通常1つの保険会社のみの商品しか扱えません。
それに比べて、Brokerは数十社、数百社の保険会社と契約しています。
従って、Brokerはお客様により有利な商品をご提供することが出来ます。
Hoken411はBrokerですので複数の保険会社と契約しています
アニュイティは生命保険会社が提供していますが、Hoken411はBrokerとして数十社の保険会社と取引しています。
これらの保険会社はA M Best等のレーティング (信用調査会社) 会社から、A+, A-、bbb以上の信用度を受けていて、これらの中からお好きな保険会社を選べますので、A+,A-以上を選ぶことをお勧めします。 又、小さな保険会社を大きな保険会社が合併することはありますが、既に契約した契約内容が変わることはありません。
リタイアメントに備えておきたい3つの理由
リタイア後のことを考えると、貯蓄だけではなく、資産の運用プランも大切です。金融資産の損失を被らないためにも、しっかりと運用プランを練る必要があります。
理由1:市場の下降が始まると、冷静な判断が難しくなる
上昇市場はゆっくりと進みますが、弱気市場は急激に起きます。混乱の中、正しい判断をすることは非常に困難です。「一日で資産の数%を失ってしまった…でも今日は厄日なだけできっと大丈夫」と言い聞かせ、アドバイザーには「株価調整だから心配ない、その内戻りますよ」と言われ、安心してそのままにした結果、50%以上を失うこともあるのです。
- 2008年9月29日、NYダウ平均株価はわずか10分の間に400ポイント下がり(*1)、一日の間に全体の7%を失いました(*2)。100万ドル相当の株における、7万ドル分の損失です。さらに2007年10月からの17ヶ月間で、金融資産の54%、約54万ドル分を失いました(*3)。
- 1987年10月19日には、NYダウ平均株価がほんの一日で22.6%下がりました(*4)。この時、100万ドルの金融資産を持っていた方は、22万6千ドルもの損失を被りました(*5)。
- アメリカでの65歳までの労働時間は、約9万時間と言われています。22%の資産損失は、9年半分もの労働時間を失ったことになります。
理由2:損失の回復には時間がかかる
一度株価が下がりきると、元の状態に回復するまで長い年月を要します。例えば、2007年10月に始まった経済不況から元に戻るまで、毎年15%の運用収益があったとしても、6年はかかったという計算になります。
理由3:リタイアメントは遠い未来の話ではない
定年退職するまでは毎月定収入があるため、不況であっても「投資からの収入」の必要性をあまり感じないかもしれません。しかし社会保障(Social Security)の不足分を補うための、金融資産からの収入は十分でしょうか?
社会保障は、退職後唯一の収入源になるようには設計されていません(*6)。リタイア後必要な収入の40%ほどなので、他の収入源が必要となります。
投資資本を守るためにどうしたらいいか?
強気相場による利益を固定年金(Fixed Annuity)に変えて、生涯に渡って退職者に月収を提供している企業年金基金管理者(Managers)が存在します。(Molson Coors Brewing Co社、DowDuPont社、CBS Corp社、Kimberly Clark社など)
これらの企業年金基金管理者(Managers)は、今後の弱気市場を考慮して年金資産を守っています。ご自分の資産を守るためには、こういった対策に倣うことが大切です。
リタイアメントに関してのご質問は
何でもお気軽にどうぞ